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フロントエンドエンジニアをゼロから育成。BAのフォローアップ制度

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プロフィールアイコン(イラスト):エンジニアリングUNIT
エンジニアリングUNIT(ビジネス・アーキテクツ)

ユーザーにとって使いやすく安全なWebサイトの運営基盤を設計から構築、運用・保守まで幅広く担当しているUNIT。

BAsixs参画企業、ビジネス・アーキテクツ(以下、BAと称する)のエンジニアリングUNITでは2019年に新入社員の育成プログラムが完成。それ以前は、オリジナルの課題シートでエンジニアの卵を育ててきました。ともに未経験で入社し、課題シートをこなすことでエンジニアデビューした清水さんと河内さんにお話を伺いました。

インタビューを受けた人

  • プロフィールアイコン(イラスト):フロントエンドエンジニア 清水
    清水フロントエンドエンジニア(ビジネス・アーキテクツ)

    接客、オフィスの内装設計・営業、ラジオ番組のWeb制作などを経験し、2018年にBA入社。現在はフロントエンドエンジニアとして学校や企業サイトの運用、構築、ガイドライン策定等に従事している。音楽とインターネットと効率化が好き。

  • プロフィールアイコン(イラスト):フロントエンドエンジニア 河内
    河内フロントエンドエンジニア(ビジネス・アーキテクツ)

    ほぼ未経験の状態で2019年にビジネス・アーキテクツに入社し、新米フロントエンジニアとして邁進中。悪戦苦闘をしながらも、日々成長を感じています。好きなことは寝ること。

“まるで地域の子育て“のように後輩を育成するフォローアップ制度

河内さんはエンジニア未経験だそうですね。

河内 : はい。私は前職でWebデザインと実装を少しかじった程度なので、入社してからの3ヶ月間は、ひたすら「課題シート」をこなしていました。わからないことが出てきたら迷わず清水さんに聞いて、繰り返し勉強する毎日。まだまだ実力不足ですが、ようやく一通りのことがこなせるようになってきたと思います。

フォローアップ制度について教えてください。

清水 : BAでは新入社員に対して先輩が一人つきます。私は河内さんのフォローアップ担当です。私自身は前職でWeb制作の仕事はしていましたが、エンジニアとしての肩書きを持ったのはBAに入社してからです。新入社員の教育そのものはUNIT全体で行うので、私は教える人というよりは困ったときの相談役という感じで、河内さんが楽しく仕事ができるように話を聞いたり、声をかけたりする役割です。地域ぐるみで子育てを行うように、BAではみんなで新入社員を育てます。

河内 : エンジニアリングUNITの先輩は、みなさん面倒見がいいですよね。誰に聞いてもすぐに教えてくれます。

清水 : エンジニアは、実現する方法を考える人。ゴールを設定してそこに向かっていくことが得意な人の集まりだから、後輩を一人前に育て上げるのが上手なのかもしれませんね。

お互いにどんな存在ですか?

河内 : 私にとって清水さんは「頼りになるお姉さん」。

清水 : いやー、河内さんは私よりはるかにしっかりしています。私にとって河内さんは後輩とはいえ、妹や娘のような存在ではなく、「真面目でしっかりした同僚」です。

フォローアップ担当として、どんなことを心がけていますか?

清水 : コミュニケーションを大事にしています。仲良くなって、気軽にいろんなことを話してもらえるようになりたいなと思っています。

先輩が手作りした「ゼロからエンジニアを育てる」ための課題シート

training of front end engineers front end engineers challenge sheet

新入社員向けにオリジナルの課題シートを作成しているそうですね。

清水 : はい。基礎から応用へという順番になっていて、一通りこなすとフロントエンドエンジニアに最低限必要なスキルが自然と身につくようになっています。私の先輩が作成したもので、私も入社したときにすべてやりました。

河内 : 最初はボリュームの多さにびっくりしました。

清水 : HTMLやCSS、エディタの使い方などの「基本的な操作方法はオンライン教育プラットフォーム”Udemy”の動画を見て自分でインプットしてもらい、その後実際の案件に似せたオリジナルのドリルでアウトプットを繰り返します。市販の書籍を使う回もあります。Udemyを使うのには、体系的に効率よく学べるからというほかに、自学自習の習慣をつけてもらうという目的もありますね。

河内 : Udemyは動画なので本で勉強するよりもスッと頭に入ってきました。自分のペースで勉強できて、何度も反復できるのも良かったです。とはいえ、すんなり課題をこなせたわけではありません。CSSを効率よく書けるSassは業務スピードが上がりそうで面白いなと思いましたが、Gitは難しかったですね。

課題を最後まで終えたら、そのあとはどうするのですか?

清水 : 実案件に入ってもらい、様子を見ながら、できる仕事をやってもらいます。課題シートはあくまで基本的なスキルを学ぶものに過ぎません。実際の案件では、仕事の進め方やプロジェクト内での立ち回り方など、課題シートでは学べないことがたくさんあります。それらを少しずつ身に付けていってもらいます。

プログラミング勉強会も行っているそうですね。

清水 : はい。週に1度、朝のUNIT定例会議のあとにJavaScriptをみんなで勉強しています。社員のアイデアで始めた勉強会ですが、はじめのうちは1週間で各自が指定の本を読んできて、わからなかったところを勉強会でわかる人に質問するとういうスタイルでした。今は先輩が作ったオリジナルの教材で勉強しています。

河内 : 私は入社6ヶ月目くらいから参加しています。まだバリバリ書けるわけではありませんが、読むことはできるようになりました。

課題シートと自己学習は面白いものを作り自分らしく働くための基礎

課題シートはどんなものでしたか?

清水 : エンジニアの基礎スキルを体系的に勉強できたはじめての経験でした。それ以上に大きかったのは「エンジニアとはどういうものか」がわかったことですね。「エンジニアとしてどうあるべきか」を理解しました。

河内 : 私は、エンジニアとしての基礎を学べたと同時に、チームで働くことの大切さがわかりました。

清水 : エンジニアとしての基礎力を身につけた上で、じゃあその知識を使ってどう面白いものを作るか、仕事の効率をあげるか、自分らしく楽しく働くかを考えることが大事。その基礎になるものが課題シートなんだと思います。

課題のほかの自己学習はどうされていましたか?

河内 : 社内に勤務時間内に本を読んで自己学習する時間を作っていい制度があるので利用しました。本も会社にたくさんあるので、月に1冊は読破するぞと決めて実行しています。多いときは月に30〜40時間は自己学習にあてていました。

清水 : 課題シートを終えたあとにサイト制作の練習として、仮想のカフェサイトを作りましたよね。

河内 : はい。社長のデスクのそばに通称Ken’s Caféと呼ばれているフリースペースがあるんです。「そのサイトを作ってエイプリルフールにリリースしたら面白いんじゃない?」と先輩に言われたのがきっかけでした。デザインから実装まで自分で全部こなし、先輩方からレビューをもらいました。とても楽しかったし、勉強になりました。

training of front end engineers construction cafe sample we site

training of front end engineers construction cafe sample we site02

基本ほめるだけ、背後からいつもそっと寄り添って見守っている

OJTでも清水さんが河内さんのメンターなんですね?

清水 : はい。私は特に「えらい!」「すごい!」「天才!」と褒めることが多いです。以前、他の同僚に言ったらすごく自信に繋がったようで、「業務に対して前向きになれた」と。そこで、これを自分のアイデンティティにしようと思いまして(笑)。実案件は基本的に河内さんが一人で担当するので、それを後ろでそっと見ています。

河内 : 清水さんが後ろにいてくれるだけで心強い。気配を感じるだけで安心します(笑)。現場だからこその緊張感を人一倍感じるタイプなんですが、清水さんに怒られるかもしれないというプレッシャーはまったくないですね。

清水 : そもそも人に対して怒る機能が備わっていないんですよね、私(笑)。

河内 : いいなーと思います。

エンジニアとして成長するには何が必要だと思いますか?

清水 : 周りの人とたくさん話すこと。よくわからないことに対しても、自分なりの根拠を持って考えられるようになること。たとえば、本に「こう書けばできます」と書いてあっても解釈は一つではないので、どうしてだろうと思ったら、いろいろな人に聞いてみるといいと思います。好奇心を持っていろいろな人の考え方を聞くことで、できることの幅が広がっていくと思います。

一人ひとりの個性をいかしたエンジニアに育てるのがBAの教育スタイル

さいごに、清水さんから河内さんへメッセージをお願いします。

清水 : 仕事をして楽しい人生を送ってください。それだけです。

河内 : ありがとうございます。私、結構自分を追い込むタイプなので、幸せに仕事をしていきたいと思います。黙々とパソコンに向かって作業をするのは好きなんですが、私コミュニケーションが苦手なんです。

清水 : 確かに、フロントエンドエンジニアは、デザイナーともバックエンドエンジニアともコミュニケーションを取らないといけないですよね。苦手意識があるようだけど、自分にとって最適なコミュニケーション方法さえ見つかれば全然大丈夫だと思いますよ。

将来どんなエンジニアになりたいですか?

河内 : 将来こうなりたいというのはまだありませんが、とにかく今より少しでも会社の仕事に貢献できるようにがんばります。

清水 : 頼まれたことは全部OKといえるエンジニアになりたいですね。別に何でもできるようになりたいわけではなく、依頼や相談がきた際に、それを叶えるための手立てをうまく考えられる人になりたいなと思います。