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日本に来て7年目、中国・北京出身の趙さんが中国と日本企業の働き方の違いや働く上で気をつけていること、外国籍の社員について知っておいてほしいことなどをご紹介します。

北京から東京へ、日本語を知らないまっさらな状態で来日

china-beijing北京出身で、日本に来て7年になります。日本語学校で1年勉強してから大学院に入り、卒業後はそのまま日本企業に就職しました。前職ではWebサイトの運営をしていましたが、スキルアップしたいと思い、ビジネス・アーキテクツ(以下、BAと称する)ヘ転職。現在はWeb
ディレクターとして仕事をしています。

大学のとき演劇の勉強をしていて、たまたま日本の映画を観たのがきっかけで興味を持ちました。日本語は、日本に来てから勉強し始めました。日本人から直接言葉を学びたいと思ったので、あえてまっさらな状態で来日したんです。漢字がわかるから、まぁなんとかなるだろうと。ただ、アルバイト先の中国人に「日本語も話せないのに何しに来たの?」と言われ、カチンときて猛勉強しました。

語学が上達するコツは、“真似をすること”でしょうか。話し相手の言葉も話し方もすべて真似して語学を身につけるというのが私の流儀。唇の形まで鏡を見て直しました。実は、前職では一時期関西に配属されてたので今でも少しイントネーションが……(笑)。日本語を日本語のまま理解したかったので、中日辞書ではなく日日辞書しか使いませんでした。語学を身につけるには環境が大事だと思います。

北京には日本レストランも多いので、日本の食生活にはすぐに馴染めました。
東京にも友達がたくさんいるので帰りたくなることは普段ありませんが、たまに食べ物が恋しくなることはありますね。本場の中華料理とは品数が全然違いますから。好きな日本食は、焼き鳥です。これは中国にはありません。

中国企業との働き方の違い

日本企業で働くようになって、いくつか違いに気づきました。

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挨拶

まず、中国では“挨拶”の定型文はありません。「お疲れさまです」のような決まった言葉ではなく、同僚と会ったときはその時の気分で挨拶します。先輩後輩などの上下関係もほとんどありません。中国語にはそもそも“敬語”にあたる言い回しがないんです。年上だから、役職が上だからといって気を使って言葉を選ぶことがないので、敬語に慣れるまでは少し大変でした。BAは社員同士がフラットな関係なので、私は働きやすいなと感じています。

クライアントや同僚との距離感

働き方という点では、同僚に対してもクライアントに対しても友達感覚になりやすいところがあります。メッセンジャーアプリ「We Chat」を同僚との連絡だけでなく、クライアントとのやりとりにも普通に使っています。日本人がLINEでクライアントと個人的につながることはあまりありませんが、中国人は人と人との関係を大事にするので、相手が同僚だろうとクライアントだろうと友達ならいいじゃないかという人が多いようです。

日本独特の文化だなと思うのは“飲み会”です。中国語には飲み会にあたる単語はありません。会社の人と仲良くなって“食事に行く”ことはあっても、仕事の延長線上で“飲みに行く”ことはないですね。もしあったとしても、行きたくなければ行きたくないと言います。私は日本の生活が長く、そのあたりの感覚はわかっているので、もう少し遠慮しつつ断るようにしています。

また、中国人は上長に対しても思ったことをストレートに言います。“〇〇さん”ではなく名前で呼び合うので、心理的な距離感が近いせいもあるのではないでしょうか。コミュニケーションのとり方も中国と日本では違いますね。初対面でもぐっと距離を縮めてくる中国人に対し、日本人は少しずつ歩み寄っていく感じ。人にどう思われてもあまり気にしない人が多いですね。電車の中でもイヤホンなしで平気で動画を見ていますから。隣の人もこれまたイヤホンなしで音楽を聴いている(笑)マイペースなんです。

女性の働き方

女性の働き方はかなり違うなと感じます。中国では結婚したら仕事を辞めるという発想はなく、共働きが当たり前。専業主婦は、ほぼいません。男性でも女性でも仕事を持っていない=無職という考え方です。中国語にも“家庭主婦”という言葉がありますが、これは家事をたくさんこなしている人を指す言葉で、日本でいう専業主婦とは違います。

こういう文化なので、男性だから女性だからという区別もあまり感じません。子どものこともお母さんが中心というわけではなく、お父さんとお母さんで一緒にやるのが一般的です。結婚しても姓は変わりません。日本人は姓が変わるので、手続きが面倒そうだなと思いますね。

日本で働く上で気をつけていること

生活面で気をつけているのは、2点です。まず、相手を不安にさせないよう、家賃やクレジットカードなどの支払いは決して遅れないようにしています。次に、中国人同士で話すときは静かな声で控えめに。中国語は抑揚があるので、日本人にはうるさく聞こえてしまうことがあるようです。

仕事面で気をつけているのは、あまりストレートに言い過ぎないこと。伝えたいという気持ちが強いときや、相手の言っていることがわからないときなどはどうしても言葉がきつくなりがちなので、なるべくソフトに話すよう心がけています。クライアントに対してはもちろんのこと、同僚に対しても同様です。

ただ、たまについ言いすぎて、周りの人が「えっ?」となってしまうことも。そんなときは、言葉を間違えたふりをしてとぼけちゃいます。最初のころは「趙さんは日本語がわからないだけで悪気はない」と理解してくれていましたが、最近ではもうすっかり日本人扱いされています(笑)

一緒に仕事をする上で知っていてほしいこと

職場のコミュニケーションで少し困るのは、文章に主語がないことでしょうか。中国語は英語と同じで、文章には必ず主語があります。でも、日本語は主語なしでも成り立ってしまうので、「誰がやるの?」と戸惑うことが少なくありません。

たとえば、「これ書いてもらって」と言われたら「誰に書いてもらえばいいんですか?」と必ず確認します。職場に外国籍の方がいる場合、主語を明確にして話すとコミュニケーションが円滑になると思います。

もう1つ気をつけているのは、職場に中国の人がいても日本語で話すことです。つい中国語を話したくなりますが、中国語がわからない周りの人から見たら、仕事の話をしているのか私語なのかわかりませんよね。もしかして誰かの悪口を言っているのでは?と思う人もいるかもしれません。一緒に働く人に不快な思いをさせたくないので、オフィスでは日本語で話すようにしています。

また、テレワークのときは通信が安定しないなどの問題で音声が途切れてしまい、言葉が聞き取りにくくなるので、いつもより聞き直すことが多くなることもぜひ知っておいてほしいなと思います。

頼り甲斐のあるWebディレクターを目指して走り続ける

人とコミュニケーションを取るのが好きで、クライアントの役に立てることに魅力を感じてWebディレクターになりました。クライアントと直接やりとりをすることが多いので入社当初はメール1本打つのも緊張していましたが、今は毎日とても楽しく仕事をしています。

これからも日本で働き続けるつもりです。将来は、同僚からもクライアントからも、何かあったときにすぐに相談してもらえるような、頼りにされるWebディレクターになりたいです。そうなるためにも、まずは仕事ができる上長の良いところをとことん真似するつもりです。加えて、自分らしさを磨き上げて、強みに変えていきたいと思います。

 

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Webディレクター

BAの顔としてクライアントとのコミュニケーションをおこないクライアントが目指すゴールを実現するためにチームの指揮を担当します。

 

 

ABOUT AUTHOR

趙

中国 北京出身。2019年よりビジネス・アーキテクツに参加し、ディレクションUNITに所属。 中国の大手出版社で編集業務を経験したのち、2013年に来日。中国語、日本語、英語を活かし、観光アプリの構築・運用、日本国内の検定試験の運営などに携わる。ビジネス・アーキテクツ参画後は、グローバル企業のウェブ構築プロジェクトを担当。グローバルサイトやガイドラインサイトの運用に従事している。

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